仕事帰り、たしかに疲れた顔してたかもしれない。
今から十年ちょっと前、電車に乗ったら5歳ぐらいの男の子が席を譲ってくれた。
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ちょっとは座りたい気もあったけど、あと一駅だしまあいいかと思って立ってたのよ。
すると、チョイチョイと肩叩かれて、おっちゃんが立ち上がってどうぞと・・・。
一瞬意味がわからなくて頭の中が ? になったけど、ああ席を譲ってくれたんだと思うと同時に、なぜ、どういうこと?と思ってしまったよ。
学生さんとか若者から譲られるならまだしも、栞子さんとそんなに年も変わらないように見えるおっちゃんだよ。
たしかに、栞子さんよりはちょっと若そうな気はしたけど。
せっかくなので、ありがとうございますと言って素直に座らせてもらったけども。
なにか魂胆があるのか?なんて思ってしまった。
<職場の楷の木 後ろ姿も魅力的>
今から十年ちょっと前、電車に乗ったら5歳ぐらいの男の子が席を譲ってくれた。
その時、栞子さんは病み上がりで、でもどうしても出かけなければならず、本当にしんどかったのだけど、席を譲られたのは初めてだったので、ちょっと驚いた。
たぶん、男の子はお母さんに「お年寄りには席を譲ろうね」と日頃から言われていたんだろうね。
いい子じゃないか。
栞子さんお年寄りに見えたんだろうね。そりゃあ、その子から見れば年寄りだよね。
もちろん、ありがたく座らせてもらったけどね。
席を譲られて、ちょっとだけムッとしてしまうのは、まだ年寄りになりきってないということなんだろうか。
いや、年寄りに見られたというガッカリ感からか。
それとも人の好意を素直に受け取れないという歪んだ性格のせいか。
もちろん、座れるのは楽で助かるけれど。
もちろん、座れるのは楽で助かるけれど。
幾つぐらいになったら、心から嬉しいと思えるのだろうか。
そんなことを考えて、ちょっと複雑な気分だった帰り道。
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