いよいよ録画してるドラマも皆無になり、HDDの中は、1ヵ月半ぐらい前に録画したまま未視聴の映画「グリーンブック」のみになった。

観たい観たいとは思ってたんだけど、映画となると2時間は拘束されるわけで、なかなか落ち着いて観られそうな時間がなくて放置していたのだ。

グリーンブック(字幕版)
ディミテル・D・マリノフ
2019-10-02



ドン・シャーリーというピアニストは知らなかった。

1962年の話というから栞子さん7歳の頃だけど、それでも60年近く前だもの(その頃既に7歳ってところが恐ろしいわ)自由の国アメリカもまだまだそんな差別の時代だったんだねぃ。

ドン・シャーリーさんの姪御さんという方が、あれは白人側の視点から見た差別だと言ったらしいけど、実際はもっともっとひどいことが行われていたんだろうと想像できる。

ドクターが雨の中、車を降りて「黒人でもない、白人でもない、男でもない、自分は何者なんだ」と叫ぶシーンは切なくて涙が出たよ。


差別問題もさることながら、実は栞子的にはピアノ演奏のシーンの方が印象に残った。
クラシックを志しながら、黒人のクラシックピアニストは成功しないと言われ、独自の演奏をしていたドクター。
トニーの目にピアノを弾いているドクターが楽しそうに見えなかったのも、それが原因だったのかなと思う。

そして、最終日の演奏会を放棄して入った黒人専用のバーで、ショパンを弾く。
それも素晴らしかったけど、その後のジャズバントとのコラボがとってもステキだった。
ドクター本人も、初めて演奏しながら楽しそうに笑っていた。

実際のシャーリーさんの履歴は知らないけど、あの時からジャズをやるようになったのだろうか。

DSC01205 (1)
<地植えにしたハイブリッドのダブルがやっと咲いた>


2人の旅の間にはいろんな出来事が起こり、そのたびに衝突しながらもお互いに信頼関係を築いていく過程もよかったし、約束どおりクリスマスイブにトニーを家に帰すために、ドクター自ら車を運転して送り届けたところもジーンときた。

孤独だったドクターが人とのつながりを求めてトニーの家を訪れたこと、それを迎える人々も感動的だったし、何よりよかったのはトニーの奥さんとのハグと、その時交わした言葉。

最初からきちんと伏線が引かれていて、それが最後に気持ちよく回収されるというような。
理屈抜きで、じんわり自然に泣けた。
とってもいい映画だった。

外出自粛要請の出ている中、否、栞子の地方では出てないんだけど、家に居ながらにして感動に浸った一日だった。




♪今日も栞子のひとりごとにおつき合いくださって、ありがとうございます♪



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