昨日の仲秋の名月。
雲が多くて隠れたり覗いたりだったけど、しっかり見たよ。
あ、お財布フリフリするのは忘れてた

<あいほんだとこんなカンジ 望遠ほしい…
>

図書館本、今回は2週間で3冊制覇できたわ〜

ピエール・ルメートルさん、「その女アレックス」の作者だそうで、「その女アレックス」はタイトルだけは何回も聞いたことがあるけど、読んだことはなかった。
なんとなく、あれだけ評判になった小説の作者さんだからということで読んでみたの。
12歳のアントワーヌは、森の中でふとしたはずみで隣に住む6歳の男の子レミを殺してしまう。
遺体を隠して帰ってきたのだが、腕時計を落としてきたことに気づく。
レミがいなくなったというので村中は大騒ぎだ。
警察はもちろん、報道関係の人々もやってくる。
アントワーヌも話を聞かれるのだが、自分が殺したとは言い出せない。
自分を逮捕しに警察がやってくるだろう、むしろ捕まってしまいたい、いやそうすると母親はどうなるのか、村で責め立てられて死んでしまうだろう…。
罪悪感と恐怖心から自殺を図るが、命はとり止める。
そんな生きた心地もしない3日間が過ぎた時、村は台風で暴風雨に襲われ、何もかもが流されてしまう。
ここまできてホッと息をつくような気持ちになる。
いや、これはアントワーヌ目線だね。
殺人者を擁護するつもりはないけど、ついつい彼目線になってしまうわ。
それから12年後、アントワーヌは医学生になっている。
罪の意識に苛まれて時々夢にうなされたり、発作を起こしたりしながらでも、普通の生活を送っている。
なんか、全部内容を書きたくなってしまうけど、この辺でやめておくね。
もうレミの遺体が見つかることはないのか、落とした腕時計はどうなっているのか、そんなことを考えながらどんどん引き込まれていく。
最後も、一部は「やっぱりね」という気持ちと「え、そういうことだったの?」という気持ち。
心理サスペンスということだけど、栞子自身あんまりジャンルを気にしたことはないけど、「ああ、こういうのを心理サスペンスっていうんだな」と実感した次第。
犯人探しをするのではなく、犯人の心の動きを掘り下げていく感じ。
物語の中の人の心理もさることながら、読者の心理もなんとなく揺さぶられる感じだ。
ルメートルさん、他の作品も読んでみたいわ。
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